京浜運河に停まりし海賊船
こんにちは。ある日、休日に川崎工業地帯をドライブしていると、気になる光景が目に入りました。

オイルフェンスに囲まれ、左舷が傾いている海賊船。深夜にもかかわらず、異彩を放ち工場群に佇んでおりました。
船について調べてみると、かつては竹芝や横浜ぷかり桟橋、千葉みなとでクルーズ船として活躍していたようです。
東京湾内各港で活躍していたクルーズ船が、川崎の工業地帯にある運河にひっそりと佇み、浸水してゆく姿を見ると切なさと哀愁を感じますね。形あるもの朽ちてゆくと。

続いてこちらは新木場、曙運河の写真です。
こちらにも浸水し着底した船舶が佇んでいます。
きっと、この船は高度経済成長期を支え、生活の発展に貢献したのでしょう。東京都内の河川や運河では放置艇や不法係留が数少なくなり、古くからの面影がまだ残るそのような場所だと感じました。
通常時も災害時も河川や運河を扱い、さまざまな流れが滞りなく行われている姿は、水の都「東京」にふさわしい姿です。
そして放置艇や不法係留のないクリーンな未来が実現することを願っています。